シートは良いものを使いましょう

イベントなどで中長距離を運転する機会が増えてきました。
どうしても気になるのがサスペンションとシート。
特にシートは背面が背骨のアーチに合わず、ついに腰痛を再発してしまいました。
JB23の純正シートよりもずいぶんマシになったとは思うのですが、もう少しなんとかならないものでしょうか。

というわけで交換したのはレカロシート。
JB23ジムニーでも、TD94エスクードでも、ずーっといろいろな種類のレカロを使ってきました。
他メーカーとの大きな違いはスポーツシートだけでなくメディカルシリーズという腰痛防止を主眼にしたシートも製造していること。
腰痛持ちのひとはレカロに交換すると腰痛がだいぶマシになります。

レカロは腰痛防止にも効果があります

今回選んだのはジムニーのテイストも考えてセミバケットと言われるスポーツシート。
SR-7Fというシートです。
ポイントは2つ。
まずサイドサポート(座面の横)が通常のモデルより低くなっています。
車高が高いモデルでは乗降時にこのサイド部分に体重がかかりウレタンがつぶれ、フレームがむき出しになり、最後には生地が破れます。
Fシリーズはこういったトラブルに対応したデザインとなります。
ただしデメリットとしてはホールド性が弱くなり、例えばクルマが極端に傾いたり、キツイコーナーに高速域で侵入すると体が横方向に動きます。
ま、あくまでも極端な例ですが。。。


もう一つが生地がセンター部分がメッシュになっていること。
夏場だけでなく長時間を運転した時にレザーはもちろん、普通の生地でも汗をかいてしまうのですが、それをだいぶ軽減してくれます。
ちなみに純正シートにかぶせるシートカバーの中でもレザー調のがありますね。
あれ、夏は暑いし、冬は冷たいし、身体は滑るしとあまりいい印象がありません。
決して安いものではないのでデザインに誤魔化されず、購入前によく考えた方がいいと思います。
サイドが低くて乗り降りしやすいSR-7Fです。

さて、ジムニーにどのレカロでもつくのかというと、実はつかないモデルが存在します。
それは普通車に比べて決して広くない車内の内張りにシートが干渉してしまうのです。
こういった情報はレカロの正規代理店で共有しているので、そういった店で買うようにしましょう。
なおネットでも実店舗でも金額は変わりません。
むしろ取り付けや調整などをしっかりとしてもらえる点でも実店舗での購入がいいと思います。

SR-7Fと内張りのクリアランス。
ちなみにSR-7Fと新型ジムニーはギリギリ干渉しません。
しかし気を付けたい点があります。
例えばシート右側のダイヤルやピラーにギリギリで干渉しないのですが、ダイヤルが調整できるほどの隙間もありません。
ネットなどで右にしかダイヤルのないモデルを買うと泣きをみます。

シートのキャッチも干渉しません。
なおシートベルトのキャッチは純正シートから外して取り付けるのですが、このキャッチがセンターコンソールの上側に来ます。
シート位置によっては小物やドリンクが取り出しにくくなる可能性があります。
というか、なります。

前に倒すのはこれが限界
 そしてもう一つ。
こういったシートに交換すると後部座席へのアクセスが悪くなります。
特にジムニーはシートを前に倒して後部に乗り込むのですが、普通のドライビングポジションでは後席へはちょっと厳しいです。
またフラットにもならないので車中泊もできなくなります。
ですので私の場合は運転席のみをレカロにして、助手席をフラットにするようにしました。

社外シートを取り付けるにはシートレールと呼ばれるモノが必要となります。
レカロでは「ベースフレーム」という名称で発売されています。
ちなみにこのシートレール、車検に通るモノと通らないモノがあります。
そしてネットショップではこれが混在して販売されています。

車検の可否は事前に強度検査を受けて合格したレールか否かで決まります。
しかもシートとの組み合わせもセットで検査が行われるので、AというシートではOKでもBのシートでは車検に通らないという可能性もあります。
さらにそもそも検査を受けていないレールもあります。
もちろん、往々にしてそういったレールの方が安価で販売されています。

ちゃんとしたシートとシートレールを買いましょう。

またネットではびっくりするほど安いシートも販売されています。
こういったシートもほぼ間違いなく車検には通りません。
検査を受けるにはコストがかかるのですが、そのコストを削って輸入業者や卸業者やショップが販売しているのです。
そのツケはドライバーや同乗者が負うことになります。
特に自動車の部品は何かあった時に命に直結します。
安物をかうなら交換しない方がマシ、と考えておきましょう。


話がずれました。
シートレールですね。
レカロのベースフレームは専用設計なのでボディ側、レールがわとも無加工で取り付け可能です。
また前後スライド機構も調整幅が大きく、背の高いドライバーにも対応できます。
さらに座面の高さを3段階で調整できるのもこのレールの特長。
真ん中の位置にすると純正シートより数ミリ高くなります。
低くしたい、という場合は下げれますが、その場合はシートレールの一部をカットする必要があります。
こういった点も含めて専門店でちゃんと買いましょう。
座面の高さを3段階で調整できます。

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