自己流のレザーステアリングカバーの作り方とポイント

ステアリングのレザーカバーです。
ステアリングのカバーをレザーで作ってみました。
張り替えではなくあくまでもカバー。
ステアリングカバーなんて作ったのは初めてですし、まだテストピースなので細かなところは次に修正しますが、ひとまずはこれで様子をみます。
で、インスタにあげたところ反響がすごかったので、当初は特徴だけをあげるつもりでしたが作り方も公開します。

○ハンドルをばらす必要がある
○カバーを縫わないといけない
という二つの難題があるのと、まだ型紙を修正するので値段もいくらになるのか全く分からないのですが、とりあえず市販化を前提に改良していきます。

では、いってみましょう!




 1.ハンドルをバラバラにして、メジャーで各部品を計測していきます。



 2.計測でだした数値から型紙を作って、それに合わせて各パーツを切り出します。



 3.重なる部分は2枚合わせて1枚の厚みになるように薄くスライスします。
端の厚みはナイフの先よりも薄くなっています。



4.各パーツを縫っていきます。
せっかく自分用に作るので市販品ではありえないステッチも入れていきます。


5.上で塗ったカバーをハンドルにかぶせます。
かたりタイトなので縫い目が千切れないよう慎重にかぶせます。
ここで失敗すると2からやり直しになるので緊張しますね。



6.縫い方などは調べるといくらでも出てくるので割愛。
サクッと縫い上げていきます。
下穴もあけているので縫うのに時間はそれほどかかりません。
針仕事に慣れているなら1.5時間ほどでしょうか。
ただし縫い糸がながいので途中でからむと泣きをみると思います。



7.型紙を作るのにもっとも気を使ったのが左右としたの膨らみの部分。
足りないとスイッチ部分のカバーから出たり、縫えなかったり。
逆に長すぎるとハンドルの上で革がよれてしまいます。



 8.どこまでフィットさせるかは挑戦です。
最低限の目標は純正よりもきれいに。
そのうえでデザイン性も重視します。



  9.革は上下の部分が栃木レザー。
タンニンなめし加工の無染色レザーです。
本当は左右もに栃木ヌメにするつもりでしたが、手がふれる部分に無染色の革を使うと真っ黒になってしまうので、ブラウンに染めたオイルドレザーをつかいました。



 10.エアバッグユニットやボスなどを取り付けるとまるで純正のステアリングのようです。


 11.レザーの純正ステアリングのラインと合うように型紙から作りこんでいるのできれいな縫い目になっています。


 12.ハンドル内側の縫い方ですが、左右と下は国産車によくあるベースボールステッチで、上はクロスステッチにしています。
こんなミックス、市販品ではありえません。
これもテストピースなのでやってみただけで、それぞれの縫い方と革との相性、ステッチ幅をチェックするためです。



13.もうひとつ市販品では絶対にないので縫い返しの処理。
高級車の内装のように縫い合わせたところに飾りステッチをいれています。
指が擦れる部分なので糸が切れるので、ふつうこんなところにステッチはいれません。
また3の処理がうまくいっており、重なっているところの厚みがほぼありません。
膨らんでいるように見えるのは純正のステッチにおされてふくれているだけです。
こういった細部処理も私のこだわりです。



14.  これでレザーパッケージは完成です。
なかなか個性的な車内になりました。


コメント

  1. こんばんは
    素敵です
    自分用で趣味ですが、やってみたいと考えています。まずは合皮かなんかでやってみようかとおもいますが、採寸の時、ステアリングの3時6時9時の辺りのやり方が想像出来ません:( ;´꒳`;)
    どんな感じにやれば良いですか?

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