エンジンルームの熱気を逃がそう<カウリングサイドパネル>装着!

<はじめに>

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今回装着したのはこのパーツ
エンジンの熱気を逃がす。
新型ジムニー&ジムニーシエラのオーナーはクルマがノーマルでも考えた方がいいです。
その訳はAピラー下の横長のプレスがある「カウリングトップサイドパネル」。
新型ジムニーの発表会の時にデザイナーと話した時に「本当はここは穴を開けて熱を逃がしたかったんです」と言っていました。
しかし製造上の理由で開けられなかったとも。
もちろんJA型ジムニーのデザインを模したこともあるのですが、排熱も考えたデザインだったのです。
本来は穴が空いた仕様だったのです。

そこで岩手県のジムニープロショップ、ファッドスターが作った商品を装着しました。
ちなみにファッドスターさん、2018の東京オートサロンで展示されたキャタピラ付きのJB43ジムニーシエラのエアロを作ったショップさん。
トヨタ・タンドラをモチーフとしたジムニーは大きな話題を呼びました。
デザイン力もさることながら、その製品クオリティはジムニー業界の中でもトップレベルなのです。
こちらがJB43ベースのカスタムジムニー。めちゃくちゃカッコいいのです。

今回取り付けた商品は「カウリングサイドパネル」。
ブログで見て気になっていて、盛岡出張の時にお店に伺って譲ってもらいました。
ちなみにこれとは別にもっと大きなダクトが横向きについたタイプもありました。
私は落ち着いたデザインが好きなのでこちらを選びましたが、
レーシーなスタイルが好きな方はそちらがおススメかもしれません。
カウリングサイドパネル。

この商品は排熱ダクトが後ろ側にあり、走行風を効率的に逃がす設計です。
それにしても純正パネルの微妙なラインまできっちり再現しているなど、
FRPパーツ製造の高い技術力を感じられます。
塗装はボディ同色のアイボリーにしました。
なお生産ラインによって同じ色番号でも微妙に色が異なるので、
黒ゲルを買って近くの鈑金屋さんで塗装してもらう方がいいです。
私も近所の鈑金屋さんで表面処理と塗装をお願いしました。
値段は鈑金屋さんによって異なりますが、15000~30000円くらいだと思います。
取り付けパネルなどの穴も精密に再現されています。

では、取り付けていきましょう。
お約束ですがDIYで付ける場合は自己責任でお願いします。
まずワイパーとワイパーアーム下のキャップを外します。
キャップはプラスチックピンで固定されているだけなので、真上に引けば外れます。
このキャップは左右がありますが、裏に「SIDE」「CTR」と書いているのでわかりやすいです。
なおSIDEが右側、CTRが助手席側です。
またワイパーアームは長いほうが助手席側となります。
真上に引くと外すことができます。

次にカウリングトップアウタパネルを前から固定しているプラスチックピンを外します。
これはプラスチック製の内装はがしなどを使って外しましょう。
ドライバーだと万が一滑った時にパネルを傷つけますので。
プラピンを5か所外します。

で、パネルを上に引き上げて外します。
左右のピン(各2ヶ所)と真ん中のマジックテープ(!)で固定されています。
結構気合がいる作業なので頑張りましょう。
コツは一気に力をかけること。
じわっとやるとパネルが曲がります。
勢いあまって他のパーツに当たると傷がいくのでテープで養生するといいと思います。
こちらはパネルが外れたところ。

左右の固定は説明が難しいのですが、サイドパネル(交換予定の部分)にプラスチックのパーツが固定されており、そのパーツに空いた穴にトップパネルの爪が刺さって固定されています。
横にねじるようにするとパネルが曲がるので、真上に力をかけて取り外してください。
左のピンと右のツメで固定されています。

続いてサイドパネルを外していきます。
まず上の黒色のピンと10㎜のボルトを外します。
ここからいよいよサイドパネルを外します。
次にドアを開けたところに見えるプラスネジを外します。
次に内側のプラスネジを外します。

これでサイドパネルを外す準備ができたのですが、作業前にマスキングテープなどで養生します。
固定が硬く力を入れないと外れないのですが、ボンネットやフェンダーにあたると傷になります。
くれぐれも注意して作業しましょう。
各エッジを養生します。
サイドパネルは真横ではなく、少し下にねじる方向で外します。
フェンダー上のプラスチックパーツに爪が刺さっているのですが、
軽く下側にねじりつつ、横に引っ張ると外しやすいです。
下にねじるのがコツです。


さて、ここからはファッドスター製のサイドパネルの取り付けになります。
まず純正サイドパネルについていた、トップパネル固定用のプラスチックパーツ(カウリングトップアウタサイドクリップ)を移植します。
パーツは3か所の爪で引っかかっているだけなので、爪を押すと簡単に外れます。
このパーツを外します。

先ほどのパーツを取り付けるサイドパネル側に固定します。
純正パネルよりも厚みがあるので、リューターなどで薄く削り、爪がかかる厚さにします。
なお純正パネルにはもう一つ、ガラス面との接触を保護するプロテクタが両面テープでついています。
どうしても移植したい人はつけるといいと思いますが、装着するのはFRP製なのでガラス面への保護は必要ないと思い私はつけていません。
パーツの移植ができました。

後はサイドパネルを取り付けるだけです。
製造時の工作精度が悪い商品だとここから微調整を繰り返し、
場合によっては穴を開けなおすこともあるのですが、
この商品は特に気にすることなく爪の位置を合わせて押し込むだけで取り付け可能でした。
ただし純正に比べてパネルが厚いので、サイドの爪の固定はやや力が必要です。
あとは爪の位置を合わせて固定するだけです。

右側も同様にクリップを移植し、はめ込みます。
クリップに爪をはめ込むと、前後左右の位置合わせを行い、ピン→ボルトの順番で固定します。
なお後ろ側のプラスネジですが、これは両面テープ固定でもいいと思います。
右側もパネル装着完了です。

ちなみに工作精度はこの完璧な隙間を見るとわかってもらえると思います。
純正パネルとのチリも言ってもわからないレベルでバッチリ合っています。
ピラーやボンネットとの隙間も完璧です。

カウリングトップアウタパネルの前側のピンや、ワイパーを固定して完成です。
五ヶ所のピンも忘れずに。

ということで完成です。

改めて見るとトップパネルとサイドパネルのプレスラインの継ぎ目なども完璧に合っています。
造形的もかなりかっこいいですね。

この排熱ダクトがこのパーツのキモになります。

最後に忘れずに試走して異音やガタなどがないかを確認しましょう。
これでカウリングサイドパネルの装着完成です!
ちなみに値段は左右セットで14800円。
そのままでは黒色のFRP素地仕上げなのでボディ同色塗装が必要です。
なお注文時に塗装することも可能だそうで、ボディ同色塗装は+8000円(パールは+10000円)となるそうです。
※価格はすべて税別

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